って言っても、今日じゃないんだけどね。
後巷説百物語 著:京極夏彦
巷説百物語・続巷説百物語の続編というか完結編。直木賞取ったヤツですね。
ここからは内容含みますので、NGな方はまた明日☆彡
さて、話は続巷説百物語から数十年後。維新も終わり文明開花の時代です。
4人の若者が妖怪に関する謎に行き詰まると九十九庵の一白翁を訪ねます。それは前作で主人公だった山岡百助でした。
彼は若者達が持ち込む不思議を、自らの体験談を語る事で真実に導いていきます。
語る中に、かの小股潜りを見ながら----
今回は百助が体験してる最中ではなく、過去を語るので事柄が整理されて読みやすい分、ミステリ要素が薄くなっていました。
が、話を把握するだけなら、京極作品においての苦労(笑)である「状況把握」で頭を悩ませる事はなかったです。
4人の若者は京極堂シリーズの主要メンツにどこか通じるものがある気がします。まぁ直接は関係しないけど、巷説と京極堂を繋ぐ本だったなと思ってます。
時代の狭間で「生きた」感覚を落としてしまった百助が、彼に託された仕掛けを偶然にも彼の後継になりうる若者と共に成し遂げた時、あの時間を生きた感覚を確かに取り戻した。
最期は少しの涙と淋しげな満足感が広がります。
妖怪が生きた時代は終わりを告げたのでした。
受け継がれるモノ、受け継がれざるモノ、人間にはどうしようもない事への畏怖と尊敬、不確かな曖昧なモノ…
そういったものを詰め込み、答えの側面を見せた作品だと思いました。
決して答えそのものではなく、一部。
そうでなくては、世界はまた、色を失ってしまう。
京極堂シリーズは分厚くてって方には、こちらの巷説シリーズをオススメします。
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